Facebook広告に「オーディエンス設定(ターゲット設定)」なし、「Advantage+配置」で予算10,000円で、1日運用してみました。
Facebook広告の「Advantage+配置」とは?
簡単に言うと、配信先をFacebookのAIに任せるって事ですね。
Advantage+配置にすると
- デバイス(大まかに言ってPCかスマホかタブレットのどれかに配信)
- プラットフォーム(Facebook、Instagram、AudienceNetwork、Messengerのどれかに配信)
- 広告を表示させる場所(大まかに言ってフィード面、ストーリーズ面のあらゆる場所に配信)
これらのおおまかに言って3つの要素をFacebookのAIに任せる配信方法になります。


簡単に言うと「何も設定しないで、FacebookのAIに任せて広告を配信してみた」って事ですね。
この1日配信したデータで「実用的なデータの取り方」や「データを生かした改善方法」を解説したいとおもいます。
広告運用するなら、運用したデータを取り「どこが悪かったのか?」を分析し、「そのデータを踏まえて次はどのように広告を出すか?」改善方法を導かなければいけません。
- FB広告で運用したデータの見方、取り方を知りたい
- FB広告の分析方法を知りたい
- 収集したデータからの改善方法を知りたい
この記事を読めば、上記のようにFB広告運用後の「データの取り方」と、その結果(データ)から導き出す「広告の改善方法」がわかるので、ぜひFacebook広告を運用している方は最後まで見てみて下さい。
アドアフィリエイトによるFacebook広告運用後の「データの取り方」「広告の改善方法①」を解説


- ・ブログ初心者
-
初めて4カ月。まだ少ない「アド」の情報を発信するためブログを始めた。クラウドワークスのWebライター検定3級取得
- ・アドアフィリエイト運用者
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アフィラボ(アフィリエイトLab)元会員。最高月収7桁達成。クローズドASP「レントラックス」「フェルマ」の案件を主に運用中。
配信した広告の設定
今回、1日だけ運用した広告はほぼFacebook広告のAIに任せた内容になっています。具体的な内容を載せておきます。
- リード案件
- キャンペーン、広告セット、広告、1つずつ
- 予算10,000円
- 掲載期間1日のみ
- コンバージョン設定 ASPとのAPI連携
- オーディエンス設定(ターゲット設定)なし
- Advantage+配置(デバイス、プラットフォーム、広告配置、お任せ)
- クリエイティブ テキスト1つ、画像1つ(1:1の正方形)
配信後の結果とデータの見方
上記の設定で1日広告を運用してみました。結論、残念ながらCV(コンバージョン成約)の獲得はできませんでした。この結果を分析して、次の運用につなげたいと思います。
ここからは、1日回してみた広告のデータの取り方について解説していきます。
Facebook広告運用後のデータを取る時に気を付けて欲しい点が2点ほどあります。
- データを見る時は「日付」が見たい日になっているか常に確認する
-
画面を切り替えたりすると「日付」が変わっていることが頻繁にあるので注意して下さい。
- 広告マネージャの「列」を整理する→それから各項目を見ていく
-
「見たいデータ」だけ表示させるようにしてから、各項目を分析していきます。
詳しく解説していきます。
列・内訳・レポートの3つを把握する
広告運用を止めたあとの広告マネージャになります。右上の日付が「データを見たい期間」になっているか確認してください。


まずは「列」を見やすくする
Facebookのデータ取りでは、自分が「必要なデータ」と「必要じゃないデータ」があると思います。FBのデフォルト画面でも、いらない表示があるかと思うので、まずは見やすいように「列」をカスタマイズします。


「列」と言うところで表示内容を変更できます。


少し下に行き「列をカスタマイズ」をクリック
「列」のカスタマイズ例 僕はいつもこんな感じにします。


常に表示させたい項目を並べたら、一番下の「プリセットとして保存」にチェックをいれ「自分でわかりやすい名前」をつけて、実行をクリックします。
上記の「列」を整理して「幅」を調整して、画面内にデータ表示を収めるようにしたのが下図になります。


プリセットとして保存した設定(自分でつけた名前)が選択できるようになっているので、表示内容が変わってしまった場合は「列」の作成したプリセットを選択すれば、いつでも見やすい表示に出来ます。


「内訳」でデータを見る
「列」を整理して見やすくしたあとは、運用したデータを細かく見ていきます。データの内容は「内訳」で細かく見る事が出来ます。




内訳「年齢」


内訳「性別」


内訳「地域」


内訳「インプレッションデバイス」


内訳「プラットフォーム」


内訳「配置」


内訳「閲覧者の時間帯」(広告アカウントの時間帯も内容は同じ)


内訳「アクション→コンバージョンデバイス」


内訳「クリア」(もとの画面に戻る)


レポート
レポートは、それぞれのデータをPC内に保存したり、広告アカウントを共有しているユーザー同士でデータを共有(シェア)する機能になります。1つの項目だけレポート化することも出来ますし、全体的に保存することも可能なので、特定のデータを保存しておきたい場合に使用してみて下さい。


チャート、広告編集、広告の変更履歴3つで見れる内容
一番右端の縦列になっている3つのアイコンでも広告をより深く分析する事が出来ます。チャート、広告編集、広告の変更履歴の3つになります。一番上のチャートのアイコンをクリックします。


チャート
チャートのアイコンをクリックすると、右から左に下図がスライドして出てきます。「見る」をクリックします。


下図のようになります。「指標をカスタマイズ」や「パフォーマンス概要」をいじって色々なデータを見る事が出来ます。日付が「データを見たい日」になっているか確認してください。


「指標をカスタマイズ」をクリックすると、好きな情報が見られるようになります(3つ以上の情報を同時に表示することはできません)


下にスクロールすると「利用者層データ」「プラットフォーム(どの媒体に配信したか)」「広告のプレビューとコメント」が見れます。
利用者層データ


プラットフォーム(媒体)


広告のプレビューとコメント


シェアをクリックしたときの内容


「いいね」や「コメント」があった場合は「投稿を見る」「Facebookで見る」で実際にFacebookページに行くと、誰が「いいね」したのか、どんなコメントがあったのかがわかります。




下の図の「モバイルフィード」となっている所や、右の「1/36」の矢印をクリックすると、広告がどのように配置されているかがわかります。


詳細プレビュー


(広告を)編集する
チャートの下の「ペン」のアイコンを選択すると、配信内容を編集できます。


(広告の)変更履歴を見る
さらにその下の「時計」のアイコンでは、広告のステータスの変更履歴を見る事ができます。


縦列の場合、データを見たい時に使用するのはほぼチャートのみになります。チャートでは「実際の広告がどのように表示されているのか」など確認できるようになっているので頻繁に見るようにしましょう。
データの取り方、見方のまとめ





ここだけ見ておけば、たいていの事がわかります。あまり難しいことは考えず、必要な情報だけ見るようにしましょう。
イベントマネージャでもデータが確認できる
本来イベントマネージャというのは、配信の設定(ピクセルの設置やイベントの作成などのテクニカルな設定)や取れたデータを見るところになります。
僕自身は、広告マネージャの方がわかりやすいし、確認できる項目も多いので、イベントマネージャを見る事は多くないですが、イベントマネージャでも取れたデータを見る事ができるので紹介しておきます。
イベントマネージャでデータを確認する手順
横3本ライン(全てのツール)からイベントマネージャをクリック


下記のイベントマネージャになります。緑のアイコン横の青いリンク(広告名)をクリックします。右上の広告アカウントが見たいアカウントになっているかどうか確認してください。


下図の画面になるので、見たいイベントをクリックします。


イベントのスペースが広くなり、データがみれるようになります。詳細を見たい場合は、一番右の「詳細を見る」をクリックします。


詳細が出てきます。イベント内訳が選択できるようになっているので、見たい項目をクリックします。日付が見たい日、期間になっている事を確認して下さい。


例えば、イベント内訳でデバイスを選択すると、下図のように「どのデバイスでイベントが発生したか」を詳しく見れるようになっています。


色々操作してみて、他のデータも確認してみて下さい。
広告の改善方法
「データ」から改善部分を導く
今回「配信していた設定内容」と「配信後の結果」
オーディエンス設定(ターゲット設定)なし AIに任せた
Advantage+配置 デバイス、プラットフォーム、広告の配置 AIに任せた


Facebook広告のAIに任せる運用方法で結果が出なかったので、次の配信では「ターゲットの年齢」「デバイス」「プラットフォーム」「広告の配置」あたりは「手動配置」で設定していきたいと思います。
Facebook広告のAIは優秀と言われています。長期的な運用を考えているのであればAIに任せるのも良いかも知れませんが、すぐに結果を出したい場合、最低限の設定は必要みたいです。あまり細かく設定してしまうと、配信数が少なくなってしまったり、広告の単価が高くなるので注意して下さい。
ターゲット年齢を設定する


今回、赤枠の年齢層に一番広告が配信されていましたが、MCV、CVが獲得出来なかったので、次の配信は年齢層を「25歳~59歳まで」に絞って配信したいと思います。
配信デバイスを設定する


今回、デスクトップへの配信も「121回」されていますが、記事LPの遷移が1つもなかったので、次の配信はモバイルのみの設定で配信したいと思います。
配信プラットフォームを設定する


今回、IGへの配信が圧倒的に多かったんですが、MCV、CVできていないので次の配信はFacebookに絞って広告を配信したいと思います。
クリエイティブ(CR)や記事LPの改善
クリエイティブ(CR)や記事LPを改善するかどうかは、全体の数字を見て判断します。


- インプレッション(リーチ) 広告が表示された回数
- リンクのクリック クリエイティブをクリックして記事LPに遷移した数
- ウェブサイトのカートへの追加 記事LPから広告主LPに遷移した数
- ウェブサイト購入 広告主LPでユーザーが購入や申込み(CV)した数
- CTR CRから記事LPに遷移した割合
- CPC CRをクリックした時の単価
クリエイティブの改善の必要性
CTRが約2%(1.98%)なので、100回広告が表示されて、2人が記事LPに遷移しています。目安としては100人中1人(1%)あればよいので、数字だけで見るとクリエイティブ自体の問題はなさそうです。
記事LPの改善の必要性
記事LPを見たユーザーは「61人」います。61人中ひとりも広告主LPにつながるアフィリエイトリンクをクリックしていないので、記事LPが良くない原因は大いにあると言えます。
記事LPの「どの部分が良くないのか?」は、何回か広告を出稿してABテストを繰り返したり、ヒートマップを導入してユーザーの動きを分析するしかありません。


ヒートマップを導入すれば、記事LPを訪れたユーザーの動きが「丸わかり」になります。具体的に言うと、レコーディングという機能で、記事LPに訪問してからのユーザーの様子を録画してくれるので、あとから確認すれば良いだけです。





ヒートマップClarityは無料で使えるし、的確に改善ポイントを把握できるので、使わない手はないと思います。
次回の出稿方針
次、2回目の配信設定は・・・
- 年齢層を「25歳~59歳」に設定
- 配信デバイスを、モバイルのみに設定
- プラットフォームをFacebookのみに設定
- 記事LPの内容を修正
初回の配信がAI任せで、改善部分はわかりやすかったかもしれないですが、これだけの改善点が見えてきました。



「改善して出稿した結果」の記事も、のちのち書きたいと思います!
まとめ
今回は、実際にAI任せでFacebook広告を出稿してみた結果の「データの取り方」と、その結果(データ)から導き出す「広告の改善方法」を解説しました。
アドアフィリエイトは、1回で結果を出す事はなかなか難しいです。
運用したデータをきっちり把握して、分析。次の出稿につなげられるようにして、少しずつでも確実に利益を出せるようにやって行きましょう!
もし何かあればコメントをお願いします。